逍遥記

自由気ままに、好きなことをし、感じたままに綴る、それがこの逍遥記です。

2014年11月19日

イノシシからの贈り物!?
昨年はイノシシの被害にあれこれ悩まされましたが、今はようやくそれも落ち着き土と雑草と虫に専念できるようになりました。
そんなイノシシが運んでくれたのか?それとも元々埋まっていたのか?我が家の畑の隣の誰も野菜を作っていない耕作放棄スペースにサトイモが自然に生えており夏場は雑草が凄くてとても近づくことが出来ない状態でしたが夏草の勢いが衰えた今ようやくそのサトイモまでの道を切り開けるようになりました。

先日はその野生化しているサトイモ堀りをしました。総重量はなんと約27kg!これにまだ掘り起こしていない自分の畑に埋まっている分も合わせればかるく30kgオーバー。
誰も育てていないのにこんなに立派な野菜を頂けるとは有り難い事です。

サトイモ以外にもミツバチの日よけにと植えた菊芋が収穫の時期を迎えており、こちらもなかなかの量を収穫する事ができました。

そのように何の手間もなく収穫できるものもあれば小豆のように9割以上は虫食いで少ししか収穫できなかったもの、大豆のように全然身が入らなかったものなど、葉は立派に成長しても収穫が上手くいかなかったものもありました。
天候の影響や土地の状態の問題など沢山要因は考えられると思いますがこれも自然、一つ一つが良い勉強です。

それから最も色々教えてくれるのが雑草です。特にクズやカラムシといった多年草で生命力の強い雑草たちです。
彼らは地上部だけを刈っても地下茎が残っているとすぐにまた生えてくるため野菜はもちろんの事、他の雑草が生えるスペースを奪ってしまうのです。

しかしよく観察しているとこの雑草たちは単なる厄介者ではないのです。彼らの役割はパイオニア植物として痩せた土地に養分を注ぐ事。彼らほど他の雑草は土地を耕したり自らの亡骸で有機物を土地に生む植物はいないと思います。
痩せた土地に最初に生え土地を肥やしてくれる彼らの働きは欠かすことが出来ません。

ただもちろんありがたいばかりではなく野菜を植えるとなるとこの生命力が厄介となるのですが・・・。

この一年間あれこれ試行錯誤してきたのですがその中から言える事はこれらの雑草対策はした方が良いが最低限に留めるべきという事です。

どういう事かと言うとこれらの雑草が群生している所では出来るだけ根から取り去った方がよいのですが取り去る時にどうしても土地を攪拌してしまうので土が硬くなったり、雑草がしばらく生えなかったりという事が起こってしまうのです。
では全く根を取り除かないとどうなるかというと地上部だけ刈っても何度も何度もすぐに生えてきて野菜に日光が当たるのを遮ったり、風通しを悪くしたりで成長に悪影響を及ぼします。
ただし何度も何度も刈れば多少根の栄養分も奪われるので成長力が衰えてはくるのですが手間を考えれば最初に掘って取り除いておいた方が無難だと思います。

ただし、それほど群生していない場所では根まで取り除かなくても野菜の成長にはほとんど影響がないのでこまめに刈り取りをしていけば問題はなくその方が土自体には良いように思います。

最初畑を借りた時には隣のおじさんに深く掘ってちゃんと取り除かないと大変だよと言われましたが実際にはそこまできっちり取り除く必要はなく、たとえ生えてきてもちゃんと刈れば問題はなく雑草自体が栄養を吸い取ってしまうという事はほとんどなく、逆に雑草が生えている事で水分が保持され、水遣りの必要がなくなり、虫による被害も減らし養分の調節を行ってくれるのです。

そんな雑草も2年目に入ってくると生えてくる種類が明らかに昨年とは異なり、種類も増えてくるとともに柔らかで大分管理しやすいものへと変わってきつつあります。
畑全体を見ればまだまだですが土の変化、雑草の変化を楽しみつつ野菜の成長を見守っていきたいと思っています。

2014年10月 Index 2014年12月

HOME