逍遥記

自由気ままに、好きなことをし、感じたままに綴る、それがこの逍遥記です。

2015年04月10日

戦後70年〜奇跡の時代に生きる〜
今年は戦後70年という事で、例年になく戦争に関するニュースを多く見ます。
こういった報道の多くは戦争の悲惨さ、辛さなどを伝えるものなのですが、中でも戦争体験者の切なる平和への訴えはどんな政治家や有名人の言葉よりも力強さを感じます。
しかし戦後70年、戦争体験者はすでに高齢者しかおらずその数が減っていく中で、戦争の真実の姿が忘れ去られようとしています。
そんな魂の叫びがどんどん失われつつある今、この国の政治家は口では反戦を訴えながらもどんどん戦争可能な国へと変えていっているようにしか思えません。
憲法改正が無理ならばその解釈を変えるという姑息な手段で集団的自衛権の行使を認め、他国の戦争にも首を突っ込もうとしています。

戦争を体験した事のない、仮に戦争が起こっても自らは決して戦う事のない一部の人間が戦争への舵を切っていこうとしている事に恐ろしさを感じるのは僕だけではないはずです。

これまでの日本の歴史において戦争がなく平和だった時代というのはほとんどありません。
しいてあげるならば江戸時代ぐらいだと思います。それ以外の時代は常に日本のいたる所で戦があり、国が出来る以前の時代であっても他の部族との戦があり、たとえ戦がなかったとしても常に命の危険が身近にある状況であったと思います。
現在のような日常生活において命の危険性の少ない時代というのは未だかつてなかった状況です。
僕も含めそのような状況が当たり前になり生まれてきた人間がリアルとバーチャルの区別がつかないままに戦争ができる国へと変えていこうとしている事に非常に危機感を覚えます。

かつて国内においての戦はそのほとんどが大義名分があった戦でしたが、現在世界で起こっている戦争はそのほとんどが偽りの大義名分を掲げ、一部の人間の利益にしかならないものです。
その一部の実際には戦わない人間の利益の為に多くの人々が悲しみ、苦しまなければならないのです。
現代の戦争は遠く離れた国が自らの手を汚すことなく、利益のみを得ています。

地球全体の幸福度を考えた時に戦争は決してプラスを生むことはありません。唯一プラスをもたらすとすればそれは人が減る事によって残った人間がより多くの資源を手に入れる事ができるという事でしょう。

今、我が国は憲法第9条まで変えようと言いだしています。改憲派の人達はこのままでは有事の際に我が国が守れないと言います。
しかし彼らはこれまで9条があった事によって戦争が起こらず平和を保ててきたという事実は見て見ぬふりです。

経済最優先の世の中で経済が拡大し続けるためには他国をも滅ぼさんと欲する事がどんな状況を招くのか今一度冷静に考えなければなりません。
地球という限られたキャパシティーの中で経済が拡大し続ける事など不可能という事実にしっかり向き合わなければなりません。

人類の歴史の中で”平和”という非常に幸運な時代に生きている我々にとっていかに今あるリソースの中でより多くの人々が幸せに暮らせるかこれが大きなキーになってくるのではないかと思います。

2015年04月23日

知恵比べ!?
この時期畑は夏野菜の種蒔きで忙しいのですが先日、昨年に引き続き招かざる客がやってきました。そのお客さんとは・・・”イノシシさん”。
昨年何度も畑を荒らされ夏野菜はほとんど種からは育たなかったのですが、入り口の柵を高くした事でようやくその被害が落ち着いたと思っていた所、また今年もやって来たのです。

我が家の借りている畑は段々畑の一角で入口は一ヶ所しかなく他は高さがあるので簡単には入れないはずなのですが向こうもかなりの知恵者で入口横の少し壁の高さが低くなっている所から侵入したのか、上の段の畑から飛び降りて入ってきたのか、どこからか侵入してきたのです。
いずれにせよ我が家の畑の草マルチをしていた部分はかなり荒らされておりせっかく撒いた種が無残な姿になっていました。

とりあえず侵入経路として一番怪しい入口横の壁面にさらに柵を設けてみましたがこれで本当に侵入が防げるのかはわかりません。

それにしてもなぜ暖かくなり餌も増え出すこの時期にわざわざリスクを冒して畑に侵入してくるのか?なぜ野菜ではなく草マルチの下にいるミミズだけを狙うのか?まだまだ分からない事だらけです。

ただ、よく観察してみると、うちの向かいの畑のように全く雑草がなく有機肥料をふんだんに使っている畑には全くイノシシが侵入した形跡がないのです。さらに荒らされているうちの畑の中でも被害が出ているのは草マルチをした場所だけで雑草が多く生えている場所にはほとんど被害がないのです。また草マルチをしている部分でも荒らされ方が酷い所とそうでない所があるのです。

おそらく草マルチをしていても上手く発酵分解されていればそこまで荒らされないのではないかと思います。彼らは鼻がいいので腐敗の匂いを嗅ぎつけそこからミミズを探しているのだと思います。

まだまだ自然農2年目の若い畑なのでミミズの量が多いのは仕方がないのかもしれません。

とにもかくにもイノシシとの知恵比べはこれから先もまだまだ続きそうです。

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