逍遥記

自由気ままに、好きなことをし、感じたままに綴る、それがこの逍遥記です

2018年01月16日

夢のマイホーム
遅くなりましたが新年明けましておめでとうございます!

今年は色々大きな変化が待っているのですが何と言っても大きなもは人生で一番高い買い物と言われるマイホームの購入です。
一昨年末に地元京都に土地を購入してからおよそ一年ちょっとでようやく完成の日を迎えようとしている我が家のマイホーム。

最初の設計段階から何度も工務店と打ち合わせをしそれが徐々に形になっていく過程は面白くもあり、大変でもあり・・・。

家を建てる時にはそれぞれこだわりの部分があると思うのですが今回自分の家を建てるにあたり特にこだわったのは日本古来の伝統工法である木組みを用いる事です。
なぜこの”木組み”にこだわったのかというと、一つは強度が非常に高いと言うことです。
現在の一般住宅の多くは確かに木造で一見すると木組みのように見えますがこれと本来の伝統工法は全く異なるものです。

本来の伝統工法はほとんど釘や金物を用いず様々な組み手を駆使して全ての梁や柱が一体化した構造となり家全体で衝撃を吸収できる柔構造となっています。
これに対し現在の木造住宅は梁や柱は同じ木でも接合部はほとんど金物を用いており全体を固めた構造となっています。
もちろん金物は木よりも強度があるのでその部分だけをみると強度が高いといえるのですが全体で見た場合にはその硬い部分に多くの力がかかってしまうのである一定以上の大きな力がかかってしまうとその部分が壊れてしまうのです。
これは筋トレで一部分のみを鍛えた人の身体と同じだと思います。

さらに現在の木造建築の問題点は木そのものにもあります。
現在使われている木材の多くは人工乾燥の木材で木が本来持つ粘りのある強度がないだけでなく木の香りもほとんどしないものが使われています。

本来木というのは水分量の少ない冬の時期に切り何年もかけて自然乾燥させるのですが現在ではそのような手間と時間のかかる作業を行う所はかなり少なくほとんどが人工乾燥で製材されています。
短時間で急激に水分が少なくなった木は強度が不十分であるほか反りやすく油分も少ない艶のない木になってしまいます。

これに対し自然乾燥させた木は油分をしっかり留め、いつまでも木の香りが続くほか比較的反りも少なくその後の狂いが出にくく強度も高い材となります。

今回用いたのはこの自然乾燥された木で、これを熟練の大工さんが一本一本の木をしっかり吟味にまさに字の如く適材適所に配置し家の骨組みを組み立ててくれました。

それからこの木組みのよい点というのは悪くなった部分だけを新しく変える事で何百年も住み続けられる家になると言うことです。
日本の古い寺院や古民家と呼ばれる家は何百年も経った今でも残っている事実がそれを証明しています。

我が家のマイホームが今度どれだけ人が住み続けるかはわかりませんが日本古来の伝統技法と共に末永く残っていってもらえれば嬉しいです。

これ以外にも様々なこだわりがあるのですが長くなりすぎるのでこれから少しずつ紹介していければと思います。

とりあえず今月末には家の引き渡し、さらにその後は引っ越し等生活環境も変わりあれこれ忙しくなると思いますが本年もよろしくお願い致します。

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