逍遥記

自由気ままに、好きなことをし、感じたままに綴る、それがこの逍遥記です

2018年08月19日

出雲路〜旅の始まり〜
先月末に佐世保を出発し佐賀〜福岡〜山口〜島根〜鳥取〜兵庫〜京都と自転車で旅をしてきました。
総走行距離887km、7泊8日の旅は暑さが心配される状況でしたが無事に京都に着くことが出来ました。

帰宅後はほったらかしになっていた庭や畑の草刈りや引っ越しの荷物整理等、しなければならないことが山ほどあり、落ち着くまでにはまだまだ時間がかかりそうです。

そうこうしているうちにだいぶ日が経ってしまいましたが旅の様子を紹介したいと思います。

1日目〜九州横断〜

朝5時過ぎに起きて部屋の片付けやゴミ捨てをしてから住み慣れた佐世保を出発。
早朝は暑さもまだきつくなくこれまで何度となく通ってきた道に名残惜しさを残しつつしばし思い出に浸りながら自転車を漕ぎすすめる。

佐世保〜三河内〜有田〜伊万里〜唐津と進む陶器の道を通り抜けると玄界灘に。
この日は風が少し強く海沿いの道は結構大変でしたが美しい景色を左手になんとか昼頃に博多に到着。

 唐津の虹の松原を眺める風景

ランチタイムの博多の街中は人で溢れており、暑さの中人混みをかき分けながら都市部を抜けるのは一苦労でここまでおよそ100km、疲労の蓄積もそれなりに・・・。

そこから暑さと疲労でフラフラになりながらもようやく初日の目的地小倉に到着。

 小倉城での一枚

この日はビジネスホテルでの宿泊となり、夜は福岡名物のうどんで締める。

一日走り終えて驚いたのはあまりにも疲労が溜り過ぎて、声がまともに出なくなっていたことです。
普通に生活しているだけでも熱中症が危惧される中を野外で一日中動き続けたのですから不思議ではないのですが身体の痛みはあってもまさか声にまで影響が来るとは思ってもみない事でした。

とりあえず旅はまだまだ続くので早々と就寝。

走行距離166.28km 平均時速19.8km/h 走行時間8時間23分 累積獲得標高923m

2018年08月26日

出雲路〜九州から本州へ〜
2日目〜萩〜

朝食を食べて7時過ぎに小倉を出発。
門司に到着するといよいよ本州への入り口、関門海峡が見えてきました。長かった九州ともここでお別れでいよいよ本州に。

 
門司港                        関門海峡

いつもは車で橋を渡っている関門海峡を今回は自転車で海底トンネルを通って本州へ。
この途中には福岡と山口の県境があり自転車で初めて海の中の県境を越えました。

  関門トンネル

関門トンネルを抜けた下関から今度は萩へと自転車を漕ぎ進めます。
下関から萩までのルートは海沿いに長門を通る道もあったのですが最短距離で行ける山越えのルートを選択する事に。

下関からしばらくは平坦な道だったもののそこからは険しい山道の連続。
美弥を通り最後は昔萩からの参勤交代で使われた山陽と山陰とを結ぶ萩往還の道を通り萩を目指す。

途中には騎兵隊の遺跡や幕末〜維新にかけての関連遺産がちらほらあり、だんだんと萩に近づいているのが感じられると共に一昔前の人達が何度もここを歩いて通り、日本を大きく変えていったのかと思うとその偉大さを感じずにはいられません。

それとこの辺りの風景で九州と大きく異なるのが屋根瓦の色。
中国地方の山陰に特に多い赤い色の屋根瓦は島根で作られる石洲瓦だそうで高温で焼かれた瓦は高強度で釉薬に鉄分が混ざっていることで赤い色が出るそうで暑さ、寒さにも強い上に塩害にも強い、まさに山陰の気候に合った瓦なのです。

そんな赤屋根の風景を眺めながらようやく14時過ぎ萩に到着。

 萩の偉人達

本日宿泊のゲストハウスでシャワーを浴びてリフレッシュしてから萩観光へ。

外国からの襲来に備えて作られた女台場を通り萩城、そこから町中の武家屋敷を見て松下村塾のある松陰神社等を自転車でぶらぶら巡る。
萩の町は至る所に維新の偉人の生家があり、だいぶ減ってはいるそうですが当時のままの建物が残っており町全体が幕末にタイムスリップしたような雰囲気が残っています。

 
萩城跡                        萩の城下町

 
松下村塾                       萩の町人街

この日はたまたま萩でお祭りの日で宿泊先の目の前の神社がその会場となっており、夜には1時間にも及ぶ盛大な花火大会が行われ、しばし旅を忘れて夏休みの気分を味わえました。

走行距離116.78km 平均速度19.5km/h 走行時間5時間57分 累積高低差778m

3日目〜山陰を往く〜

前日の宿泊先がドミトリーと言うことであまりゆっくり眠れず朝5時過ぎに早々と出発。

前日に行けなかった世界遺産の反射炉跡に寄り、そこから日本海を左手に山陰の道を島根方面に。

  萩の反射炉跡と山陰の海岸線

早朝はまださほど気温が上がっておらず車も少ないので気持ちよく進んで行く。

山口県から島根県に入り益田市に入ると見覚えのある道路標識が目に飛び込んできました。
国道9号線の標識です。
国道9号は京都と山陰を結ぶ道で京都市内の9号線は時々通る道です。
ようやくここで京都に辿りつく道に出会い少しゴールが見えてきました。

そんな9号線を進み浜田市を通って本日の目的地江津市の旅館に到着。

前日があまり眠れなかったのでこの日はぐっすり眠りました。

走行距離120.77km 平均速度20.0km/h 走行時間6時間00分 累積高低差1154m

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