逍遥記

自由気ままに、好きなことをし、感じたままに綴る、それがこの逍遥記です。

2011年11月04日

タイヤ交換
昨日は新しく履き替えたタイヤでツーリングに。今佐世保で乗っている自転車は中古で購入したクロスバイクで購入当初使ってあったタイヤは700×23Cというサイズのタイヤでかなり細めのタイヤでした。
この細めのタイヤは高圧(8気圧)にしないといけないので乗り心地が悪く、ちょっとした段差でもかなりの衝撃を受けるのです。まぁその分スピードに関しては申し分ないのですが・・・。

この当初のダイヤのサイド部分がひび割れが生じてきていたので交換してみました。今度のタイヤは700×25Cで前回よりは少し太め。
少し太くなった分タイヤの圧は7気圧になり乗り心地の改善を期待したのですが期待したほどの効果はなく僅かによくなったかな?という程度。
それでも転がりの良いタイヤにしたのでスピードは以前とほとんどかわらない高速を維持できたのでまぁ善しとしましょう!

その新しいタイヤになった自転車で向かったのは長崎市。
佐世保からは片道60kmちょっとの道のり。これまで自転車で行ったコースに比べると今回の道は比較的アップダウンの少ない道だったのですが、それでも坂の多い長崎なのできついのですが・・・(苦笑)。

朝10時過ぎに家を出発し西海橋を経由し、大村湾沿いに進み長崎市へ。
途中にはハウステンボスができ閉園したオランダ村や成長の家の総本山の大鳥居があったり。
よくやく長崎に着いたのは一時半頃。

まず有名な平和公園の像をみて、次に坂本国際墓地へ。ここにはかの有名なトーマス・グラバー氏のお墓があり手を合わせる。
その後、日本二十六聖人殉教地を訪れ、この日の目的であった地亀山社中跡へ。
ここは言わずと知れた坂本竜馬が設立した貿易商社なのですが、昨年は大河ドラマのブームで大賑わいだった場所です。
期待して入ってみたのですが、中は思った以上に小さく、残念な事に展示品のほとんどが複製品でちょっと物足りませんでした。

あれこれ見ているうちに時間がなくなり、最後に眼鏡橋で記念撮影をし、帰路へ。

後で知ったのですがこの日の長崎は全国で一番暑かったようで11月としては異例の最高気温が27度もあったようです。
何となく暑いなぁとは思っていたのですが午前中が曇りだった事もありあまり水分補給に気を使っていなかったのがあとになって響いてきて、帰りの道のりはフラフラ。

ようやく家に着いたのが夜の7時前。一気に疲れが襲ってきて頭痛が・・・。
体中が熱く、明らかに熱中症の症状。
氷で全身を冷やしてようやく落ち着き、爆睡。

走行距離は130kmほどでそこまで長い距離ではなかったのですが暑さに、アップダウン、さらに病み上がりの身体という条件が重なりハードなツーリングとなりました(苦笑)。

2011年11月17日

山科の講習会
13日の日曜日は実家山科で、おそらく初めての甲野先生の講習会がありました。
最近はあまり甲野先生のHPをチェックしていなかったので講習会の事をギリギリまで知らなかったのですが、ちょうど実家に帰っている日だったので急遽参加して来ました。

会場近くまで車で送ってもらうといきなり目の前に和服姿の人物が・・・。
すぐさま甲野先生とわかる出で立ちに、急いで駆け寄りそのまま一緒に講習会場へ。

数日前に久々となるテレビ出演があった事もあり、この日は30人を超える人数が参加しており、狭い会場がさらに狭く感じるほどでした。

京都の講習会の特徴は何と言っても武術関係者が多いという事。
しかも単なる武術関係者だけではなく、かなり熱心に甲野先生の動きを研究している人たちが多いのです。
これは僕も時々参加させてもらっている高橋さんの主催の京滋身体操法研究会があるという事や大阪の遊武会という身体操法研究会がある事が大きいと思います。

そんな武術関係者が多いという事で質問のほとんどが武術の動きに関する事で、あっという間に講習会は終了。
その後は場所を変えて懇親会へ。
懇親会の会場へは意拳もされている世話人の方の車で甲野先生と同乗しあれこれ面白い話を聞かせてもらう。

懇親会は精進料理のお店で、いかにも京料理という繊細な料理に舌鼓を打ちながら早くも甲野先生の周りでは講習会の第二弾の始まり。
品よく置いてある花器が割れないかと内心心配しつつも、甲野先生の動きから目を離さずにいると、久々にやってみますか?とお声がかかり、久々に技を受けてみる事に。
あれこれ技を受けていて感じたのは技を受ける前からもうすでにあぁこの技は防げないなぁと感じるという事です。
こうすればダメだけどこうすると・・・とほんの僅かに身体を動かした瞬間にもう防ぎきれないという感覚が全身を駆け巡るのです。

そう、人は相手の身体を見た瞬間に瞬時に相手の身体の状態を読み取っているのです。これはたとえその技や動きが出来なくても感じるもので本当に不思議な能力だと思います。
まだまだ人には隠された能力が沢山あるようです。

今回も甲野先生からは様々な気付きを与えて頂き、今後の練習の良い勉強材料となりました。

2011年11月30日

状態
先日の23日は、京都で久々に韓先生の講習会に参加してきました。
韓先生に会うのは約2年ぶり、どんな変化があるか楽しみにしながら会場入り。
本当は中級の講習を受けたかったのですが都合上今回は初級の講習を受ける事に。

来日後、各地を講習されてきた後だった事もあり、いつもよりちょっと疲れがあるように見えたのですが、いざ講習会が始まるとどんどん熱が入ってきて声のボリュームもアップ。

そんな雰囲気の中、今回特に印象に残っているのが”状態”、”活力”というワード。
本来自然であるはずの人が持っているはずの活力やいつでもどんな状況でも対応できる状態が、身体の安全、安心と引き換えに失われていっているのです。

自然の中でいついかなる時にどんな危険が待っているのかわかりません。その為、生き物はいつでも自身が持つ全能力を発揮できる状態にあります。
しかし身の安全を保障された人は、その能力の一部しか使えない状態にあるのです。

本来ならば弓が引かれた状態のような臨界状態にあるはずが、一度臨界状態にしてからでないと動けないようになっているのです。
動物は何か緊急事態に対して決して”準備”をする事はありません。準備をするのは人間だけです。
どんなに凄いスポーツ選手も準備をしてからでなければその能力を発揮できませんが野生動物はいつでも100%の能力を発揮します。

ライオンは訓練や準備などしなくても獲物を捕らえる事ができますし、同様にシマウマも準備運動などしなくても走って逃げる事ができます。

今回の講習会で特に感じたのはこの動物本来が備えている”状態”がいかに大切であるかという事です。
練習すべきは動き方や技ではなく、その動きや技を可能にする身体の”状態”という事がしみじみ感じられました。

韓先生の凄い所は、その人其々に今必要な事を気付くきっかけを与えてくれるという事です。
そしてさらに凄いのはそれがどのようにして与えられたのかが全く分からないという事です。
知らぬ間に何かが変わっており、終わった後にはそれまでよりも身体が軽くなっているのです。

さらに時間が経つにつれその感覚もどんどん変わっていくという余韻も残してくれるのです。
今後どのように身体が変わっていくのか楽しみです。

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