逍遥記

自由気ままに、好きなことをし、感じたままに綴る、それがこの逍遥記です。

2011年8月

2011年08月05日

スポーツ界への警告
なでしこジャパンの活躍に歓喜していた日本サッカー界が、今度は一転して松田選手の訃報に悲しみに沈んでいます。
元日本代表の現役選手がまさかの練習中の突然心肺停止。
病名は、”急性心筋梗塞”。

倒れる直前にも「やばい、やばい」と訴え、自覚症状はあったようですがおそらく検査などで前もって知る事は不可能だったと思います。
倒れた直後には心臓マッサージや人工呼吸も行われたようですが効果がなかったようです。
もし現場にAEDがあればと悔やまれる所でしょうが、もしあったとしても難しかったのではないかと思います。
現場にAEDがない場合の緊急処置として心臓を強打するという方法もありますが、たとえこの方法を知っていたとしてもああいう緊迫した場面で肋骨が折れるかもしれない方法をスポーツ選手にするなどよほどでなければできないでしょう。

では、なぜ身体を鍛えているスポーツ選手が心筋梗塞などになるのでしょうか?
様々な原因が挙げられますが自分なりに考察してみたいと思います。

まず、身体的素因の問題です。
元々体質的に心臓に何らかの問題があったいう可能性は否定できません。しかしこれまでに受けてきたであろう診察で問題が見つからなかったようなのでこれだけが原因ではないと思われます。
さらに当日の天候から考えて熱中症というのも考えにくいと思います。

それでは何が原因として考えられるでしょう。
ニュースで言われているような”身体を鍛えているスポーツ選手”=”一般人よりも健康”という考えに落とし穴があります。
確かにスポーツ選手は一般の人よりも身体能力に優れ、筋力や心肺能力は一般人を上回ります。
しかしこれが健康であるかというのは別問題なのです。

実はスポーツ選手ほど不健康な人はいないのです。僕もこういった中にいたのでわかるのですがほとんどの選手は身体のどこかに慢性の怪我を抱え、風邪などの感染症にも弱い選手が多いのです。
この原因はハードなトレーニングに加え食事に問題があります。
現在のスポーツ栄養学では十分なカロリーや栄養素を摂ることを奨励しています。

これはたとえて言うならば昔のアメ車のようです。つまり高出力ではあるがエネルギー消費の激しい燃費の悪い車です。
今のスポーツ選手の食事と運動はまさにこれで高カロリー、高出力なのです。
車で考えればわかりますが高出力、高消費の燃費の悪い車は廃棄ガスを多く出します。逆に燃費の良い日本車は廃棄ガスが少ないのです。
これは身体で言えば老廃物にあたり、高カロリー、高栄養の食事でハードな運動を続ければ身体に老廃物が溜まりやすくなるのは当然です。これがスポーツ選手が不健康な理由です。

本来身体を使う仕事をする人は省エネで燃費の良い身体、つまり低カロリーでも高出力の身体でなければなりません。
しかし今の栄養学では足りないのはいけないから沢山摂りましょうという考えになっています。糖分の過多が糖尿病を招くように高カロリー、高栄養の食事はそれを代謝しないといけない身体に負担になるのです。

おそらく人一倍まじめで練習熱心な松田選手は人よりもきちんとした食事、ハードな練習を行っていたと思われます。
まじめな選手ほどこの危険性があるのです。

これを機にスポーツの現場が少しでもよい方向へと変わってくれればいいのですが・・・。

2011年08月18日

北上する生き物たち
今年の夏も昨年に劣らず暑い日が続いています。
テレビによると例年(過去30年の平均)よりは暑いそうですが、昨年よりは若干平均気温が低いという事で今年の暑さは異常気象ではないのだそうで、どうやらこの暑さが当たり前になってきているようです。

気温の上昇に伴いこれまで南の地域にしか生息していなかった生き物がどんどん北上し始めています。
例えば、海の中のサンゴは南の方では温暖化によって白化、死滅している一方、これまで生育していなかった北方の地域にどんどん進出しています。
夏の風物詩であるセミの場合は、これまで主に九州で多く見られていたクマゼミが本州でも多く見られるようになり、よく聞かれていたアブラゼミの鳴き声がどんどんクマゼミの鳴き声に変わりつつあります。
さらに毒性を持つセアカゴケグモも北上している生き物の一つです。

これら南部に生息していた生き物の北上は、これまで構築されていた生態系の破壊を招くとして危惧されています。
確かに生き物の生息地の変化は生態系へ影響を与える事だとは思いますがこれまでの地球上の生命の歴史は、生き物がいかに環境に適応し、またいかに適した環境を見つけていくかという事であり、その変化の中に現在の生態系が見られるのです。
これまでも大きな環境は何度もあり、その都度生物は変化し、適応できたものだけが生き残ってきました。今の見られる変化もその一部でしかないのではないでしょうか?

それよりも危惧しないといけないのは農薬や放射能といったものの影響です。これらはあまりにもダメージが大きく、人類への影響も計り知れません。
これらの影響が温暖化の影響とすり替えられ、見過ごされる事が最も恐ろしいのです。
まぁ仮にそのような事になれば人類は生きてはいないでしょうが・・・。

2011年08月29日

入籍のご報告
今年は3月に東日本大震災が起こり、さらに原発事故という、誰もが大きなショックを受けた出来事がありました。
この影響は現在も続いています。

そんな大きな変革の年、個人としても大きな変革がありました。
今月26日なのですが、入籍いたしました。相手は佐世保在住の2歳年下の女性です。

今後はこれまで以上に大きな変化があると思いますが新たに増えた家族と共に楽しんでいければと思います。
妻共々よろしくお願い致します。

2011年08月31日

プチ新婚旅行
8/26に佐世保市役所に婚姻届を提出し、その足でプチ新婚旅行に出掛けてきました。
26日はあいにくの天気でしたがその日の目的地であった大分の九重にある宝泉寺温泉に到着する頃には雨もあがりゆっくり温泉を楽しむ事ができました。

この宝泉寺温泉は大きな温泉街ではないものの湯めぐりをすることができ泊まった宿以外の温泉も入る事ができました。

翌日は天候に恵まれ絶好のドライブ日和。
九重から小国を通り阿蘇へ。標高の高い阿蘇は、本来はら平地よりも涼しく過ごしやすい場所なのですがこの日はその阿蘇でもかなり暑く、周囲に陰になる場所がないの分、日光が直接降り注ぎかなり暑い。
それでも山の緑と空の青のコントラストは非常に美しく気持ちいいものでした。

お昼には阿蘇の名物である高菜めしとだご汁を食べ、名水で有名な白川へ。
阿蘇には水源地が沢山あり、その湧水量もかなりのもの。特に今回訪れた白川水源は毎分60Lという湧水量を誇り、透明度が非常に高かったです。
暑かった阿蘇もここだけは涼しく、水も冷たく美味しかったです。

阿蘇を堪能した後は熊本市内で一泊し、翌朝は熊本城へ。
僕自身は今回が二度目の熊本城だったのですが一度目にはなかった本丸御殿や城彩苑も楽しむ事が出来ました。
さらに今回は無料のガイドツアーに参加したのでより詳しく様々な部分を見る事が出来ました。

熊本城は日本三名城の一つなのですが残りの二つは大阪城と名古屋城だそうです。
ここで、あれ?と思われると思います。そう、世界遺産にもなっている姫路城が入っていないのです。
姫路城以外にも京都の二条城も世界遺産ですし、松本城、彦根城、犬山城は国宝です。

なぜこれらの城が入っていないのか?
その答えはこの三名城の基準が大きいとか美しいかではなく、実際の要塞としての機能という事らしいのです。
それを踏まえたうえでお城を見てみると確かに鉄壁といえる構造になっています。特に熊本城の代名詞である石垣は「武者返し」と呼ばれるほど高さ、反りともに素晴らしく四方に巡らされた櫓はそれ自体が普通の大きさのお城の天守閣ほどもあり、いかにこの城の守りが強固であったかがわかります。
また城内には多数の井戸があったり、食用となるイチョウの木が植えられていたりしています。

お城があまり見るところが多く、そのあとは熊本ラーメンを食べてそのまま佐世保に帰りました。

二泊三日の小旅行でしたがあれこれ楽しむ事が出来ました。


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