逍遥記

自由気ままに、好きなことをし、感じたままに綴る、それがこの逍遥記です。

2013年11月03日

パブリックコメント
「食品、添加物等の規格基準(昭和34年厚生省告示第370号)の一部改正(食品中の農薬(クロチアニジン)の残留基準設定)」に関する意見の募集がありそれに対して送った意見文。

「現在の農薬基準値でも問題なく農業が行われているにも関わらずなぜ基準値を大幅に緩和する必要があるのでしょうか?規制緩和によってのメリットとは農薬の販売促進以外に何があるのでしょうか?
現在EUではすでにネオニコチノイド系農薬散布は禁止されています。EUの決定とは正反対の道をなぜ進む必要があるのでしょうか?

一般的な医薬品と異なり農薬は一度環境中に散布されてしまうと除去することはほぼ不可能です。もし途中で何かの被害が出ても急に対策が取れないものです。だからこそ少なくてよいものを増やす理由などどこにもないはずです。

現在世界中でネオニコチノイド系農薬に関しては蜂をはじめとする昆虫に対する被害報告、さらには人体に対する健康被害報告もなされています。少しでも疑わしいものは予防原則を適応するのが当然ではないでしょうか。

現在の蜂をはじめとした昆虫の激減は明らかにネオニコチノイド系農薬の散布と関連していると思います。このまま蜂や昆虫が減少すれば受粉が十分行われなくなり農業そのものが危うくなってしまうのではないでしょうか。
農業を助けるための農薬が農業を苦しめる結果になってしまうのではないでしょうか。

人の健康、自然環境、日本の農業全てにとって何が最も大切かを考えていただきたいと思います。」

政府がこの意見書をどこまで参考にしてくれるのかわかりませんが何もしないよりかは少しでも自分に出来る事をしようと提出期限の日に慌てて書いて送った文章です。
まだまだ書き足りませんが少しでも現状が改善されるきっかけになってもらえればありがたいのですが・・・。

2013年11月16日

農地探し
いくら無農薬の野菜を食べたいと思ってもなかなか売っておらず、中でもさらに自然栽培の野菜となるともう皆無に等しいのが現状です。
もうこうなると自分で作るしかないという結論に。

ただ、いざ始めようと思ってもまずは土地が必要になるわけですがこれがなかなか難しい。
この辺りには耕作放棄地が沢山ありいくらでも使える土地がありそうなものなのですが、実際にこれらの土地は購入はおろか、借りる場合でも基本的に農家でなければならず、新しく農業をはじめようとするならば一定以上の農地を借りるまたは購入しなければならず、農業計画も必要となり、審査も受けなければなりません。
つまり一般の人には農地を借りたり、購入することは基本的に不可能なのです。

では一般の人が農業をしようとする方法はというと普通の宅地や雑種地で家庭菜園として行うという事が可能なのですがこの場合農地に比べると税金が高くなってしまうのが欠点です。
まぁそれでも自分の土地で出来るというのは魅力的なので家の近くでいい土地がないかと不動産屋をあたってみるといくつか可能な場所はあったのですがそういった場所はどこも車が止められない場所で候補外に。

そこで最終的に候補となったのが貸し農園です。これは一般の人が一番簡単に始められる農地で、たまたま家から車で5分程度の所に一区画10坪で借りられる所が見つかり、ようやく農地を確保。
ただ近くに田があったりするのでその辺りは気になる所ですがミツバチも生息する地域なのでまぁ何とか無農薬・無肥料でやってみようと思っています。

ようやく土地が見つかった所で最低限の農具(鍬・鎌・移植ごて)を購入しいざ野菜作りに。

この場所は昔は田んぼだったそのですがその後畑となり今回借りる事になった区画は数年前に作っていた人がいたそうですがその後ほったらかしとなり今は雑草が生えている状態です。



この状態からまずは畝作り。
鍬を使って通路となる部分を掘りその土を畝となる部分にのせていく作業なのですがこれが結構大変。土はそんなに硬くはないのですが最初は狭く見えた土地も以外に広くなかなか作業がはかどらず初日の今日は手前の通路の部分を作って終了。



明日からはぼちぼち何か植えていきたいと思っています。

2013年11月25日

畝作り
最近は休みの度に畑の作業をしている所です。たった10坪ちょっとの土地ですが通路の溝を掘り畝を作るにも人力だとかなり時間がかかります。
柔らかい普通の畑であればさほど苦にならないのでしょうがしばらく放置されていた土地なだけに途中に葛の根があったり、大きな石が出てきたりと、なかなか先に進めません(泣)。

それでも地道に作業を進めて現在2/3ぐらいまで畝として使える状態になり、今の時期でも何とか植えられるものを順次植えつけています。



写真はまだ途中の段階ですが手前に玉ねぎの苗を植え、奥にカブ、ホウレンソウの種を撒いた所です。
写真では草ボウボウなだけですがちゃんと玉ねぎの苗が植わっています(笑)。

無農薬、無肥料、無耕作の自然農法なので刈り取った雑草を敷いています。
ちなみにこの刈り取った雑草を敷く事で保温・保湿効果があり、雑草が生えるのを抑制してくれます。また最終的には分解され栄養分にもなってくれるのです。
ただしまだ自然農法で始めたばかりの土地では微生物も少なく、雑草が分解された堆肥の層も全くないので上手く育ってくれるのかは微妙な所ですが・・・。

結果はともかくとりあえずやってみない事には始まらないので今出来る最善を尽くしていきたいと思っています。

ちなみに種選びもこだわって自家採取できる固定種でかつ種子処理をされていないものを選びました。
現在売られている種のほとんどはF1種と呼ばれる一代交配種で自家採取しようと思っても種の取れない雄性不稔遺伝子を持つものがある他、たとえ種が出来るものであっても親と同じ形質のものができない種です。
さらにこのF1種は味の良さよりも見た目や栽培しやすさ、販売や輸送のしやすさなどに重点を置かれて作られた種であり固定種に比べると味が落ちるものが多いのです。

また固定種はF1のように生育が均一でないので大きさもばらつきがある他、収穫にもバラつきがあるので家庭菜園向きと言えます。

まだまだ始まったばかりの野菜作りですが美味しい野菜が出来るのを期待しながら見守っていきたいと思います。


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