逍遥記

自由気ままに、好きなことをし、感じたままに綴る、それがこの逍遥記です。

2013年07月01日

ピンギス大量
先日アジングに行ったのですが当たりが小さく上手く合わせる事が出来ずさすがに今のタックルではアジングが難しい事に気付かされ新しくロッドとリールを買う事に。

まずリールは小さ過ぎず大き過ぎない2000番のものを選択。アジングの場合小さくて軽いものの方が当たりも取りやすくてよいのですがあまり小さすぎると糸の巻き癖が付きやすくなるためそれはそれで扱いが難しいという事でちょうどよいのが2000番。
ただ大きさは決まっても各社値段もピンキリなのであれこれ悩みましたがとりあえず入門用の中では十分の機能というものを購入しました。

次にロッドですがこの選択がもっと大変。まず大きく分けてソリッドタイプとチューブラータイプの二つがありソリッドタイプは竿先が軟らかく魚の喰い込みがよく、向こう合わせでかかるタイプ。
もう一つのチューブラーは竿先が硬く、より小さな当たりが取れるため自分からかけるには使いやすいタイプ。
構造的にいうとソリッドは中が詰まっているので細く出来るので軟らかく、チューブラーは中が空洞なのでソリッドよりは太くなる為より硬くなるそうです。

どちらにもメリットとデメリットがあるのですが初心者にはバラしの少ないソリッドの方が良いとの事で今回はやや硬めのソリッドタイプを購入。

ロッド、リールが揃った所でもう一つ重要なのがライン。
ラインにはPE・フロロカーボン・ナイロンの三種類ありPEは最も丈夫で軽いのですが、風や潮の流れに弱く、絡まりやすい、フロロカーボンは伸びに強く、沈みやすいのでルアーには向いているのですが巻き癖が付きやすいというデメリットあります。
最後のナイロンは最も安く巻き癖が付きにくく扱いやすい反面、強度は最も弱く、伸びやすいので感度は劣ってしまいます。

ラインは消耗品なのでとりあえず今回はナイロンの0.8号を選択してみました。
今までが2号のラインだったのでかなり細くなり、それだけでもかなり感度がアップしました。

早速このタックルを使ってアジングと行きたい所ですがまずは今の時期最も釣りやすいキス釣りに行ってきました。

平戸・田平方面に釣りに行ったのですが最初の田平の砂浜ではメゴチしか釣れず平戸の方へ。
最初は深場を探っていたのですが釣れるのは小さなマダイだけで本命のキスは当たりすらなし。
そこで今度は砂浜から近場を攻めてみるとようやくキスがヒット!
15cmほどの小ぶりのキスながら今年初のキスゲット。

そこからはどんどんキスがヒットするものの釣れるのは最初のサイズを下回るピンギスばかり・・・。
それでも数だけは大量の25匹のキスを釣り上げまずまずの釣果。



小さすぎて捌くのは大変でしたが美味しくソテーにして頂きました。

2013年07月15日

一閑張り作り
バッグの柿渋染めに使った柿渋が余ったので一閑張りを作ってみる事に。
一閑張りとは竹や蔓、等で出来た籠やざる、その他何でも良いのですが、それらに紙を張り柿渋を塗って作ったもので元々は籠やざるなどの修理を兼ねてさらに強度を増すためにはじめられたもので軽く非常に丈夫です。

買うと結構高い一閑張りですが材料さえ揃えれば比較的簡単に誰でも作る事が出来ます。また材料も柿渋以外は全て百均で揃います。

土台となる籠やざる、紙(できれば和紙)、のり、刷毛があればOK。
今回はもらったお菓子の容器として使われていた籠を使い百均で和紙を購入し、のりは小麦粉で手作り。



まずは土台に手でちぎった和紙を張っていき全体が覆えれば乾燥。
このまま柿渋を塗ってもいいのですがそれだと味気ないので昔のブラジルの新聞があったのを思い出しこれを貼って乾燥。それに柿渋を塗っては乾かしを三度繰り返し完成。



柿渋が塗られると紙が硬い皮にでもなったかのようになるばかりでなく風合いも一気にまします。
あとは時間と共に変化する色を楽しみながら使っていこうと思っています。

興味のある方はぜひ作ってみて下さい。

2013年07月29日

パパラギ
最近読んだ本の中で印象深かったのが「パパラギ」という本。
このパパラギは1920年にドイツで出版された本でサモアの酋長ツイアビがヨーロッパを訪問した時の体験を演説したものをまとめた本でパパラギとは白人や西洋人をさすサモアの言葉です。
実際にはツイアビが語ったのではなくドイツ人の著者ショイルマンの手による作品と言われています。

この本は出版された当時、ヨーロッパで大変話題となったそうで、日本では1981年に翻訳されて出版されたのですが1920年を語った古い本という感じは全くなく、この本で語られているヨーロッパ社会はまさしく現在の日本社会そのもので「パパラギ」は現代人そのものを語っています。

この本には現代社会の問題点がツイアビというサモア人を通して語られており、いかに現代社会がお金、時間、情報、物質・・・といったものに囚われているかを純粋な言葉で語られています。

特に印象深かったのが物の話。パパラギはサモアの人達の事を”モノ”を全然持たない貧しい人といい、自分達は”モノ”を沢山持った裕福な人だと言います。
これに対しツイアビは”モノ”には二つの種類があると言っています。一つはパパラギが沢山持っている”モノ”、服や装飾品、乗り物、大きな家、・・・。
もう一つは人が決して作る事のできない”モノ”、魚や果物、海や太陽、水や空気、・・・。
ツイアビは自分達サモアの人はパパラギのいう”モノ”は沢山持っていないがもう一つの神が与えてくれる”モノ”は自分たちは十二分に持っていると・・・。

他に印象に残っているのがパパラギは何でもお金にしてしまうという事。中でも鋭い考察は、今はパパラギは空気の存在に気付いていないがきっと気付けばこれもお金に変えてしまうだろうという事。
この本の書かれた1920年は日本だとまだ大正時代ですがこの時代にすでに未来の予想が出来ていたという事に驚きです。
なにせ現在では当時考えられもしなかった神から与えられる水がミネラルウォーターとして売られるばかりか酸素バーまで出来ています。

他にも様々な面白いエピソードが満載ですので興味のある方はぜひ読んでみて下さい。
また子供用に絵本パパラギもあり、これはこれで面白い本ですので気軽に読める本としておすすめします。


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