自由気ままに、好きなことをし、感じたままに綴る、それがこの逍遥記です。
2014年03月24日 |
タイムドメイン理論のスピーカー作り |
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ここ最近は花粉症で仕事が忙しいのもあるのですが休みは農作業をしたり、サッカーや武術、それから先日はお遍路で大分に行ったりとほとんど休みなく何かしらバタバタと動いているのでホームページの更新にまで手が回っていませんでした。 それともう一つそれら合間にしていたスピーカー作りの様子をちょっと紹介しようと思います。 今回のスピーカーは前回制作した波動スピーカーもどきではなく、タイムドメイン理論に基づくスピーカーで普通のスピーカーとはちょっと構造の異なるものです。 詳しい構造はともかく簡単に説明すると普通大きい方が良い音が出ると言われているスピーカーユニットを小さな小口径のものにし、普通のスピーカーよりもさらにガッチリとユニットを固定しエンクロージャーで音を鳴らすというよりも純粋なスピーカー単体から出る音を鳴らすという考えです。 理論はわかってもいざ実際に作り始めてみると全然理論通りにいかないのが現実であれこれ試行錯誤してようやく完成までこぎつけました。 以下今回スピーカー作りに使った材料 ・スピーカーユニット:Vifa NE65W-04 2インチ 3312円×2個 ・エンクロージャー:職場で使っている分包紙の芯 0円 ・土台:ゴムの木のコースター 2個入り 100円 ・スパイク:ワインボトルキャップ 100円×6 ・スピーカーケーブル:ライカル線 10m×2 1260円 ・スピーカーターミナル: 600円×2 ・吸音材:サーモウール 700円 ・制震ゲル 100円×2 ・ボルトナット(12個入り) 200円 ・ボルト 168円×2本 ・ワッシャー 8円×2 その他使用工具・材料 ・エポキシ系ボンド ・電動ドリル ・ルーター ・ニス ・ハンダ ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() これらの材料を使ってまずは分包紙の芯を二つ繋げてエンクロージャーとし、スピーカーユニットにはナットをボンドでくっ付けてそこにボルトをはめ込みさらに吸音材で巻く。 土台には内部の空気を抜く為のダクト代わりの穴をドリルで開けインシュレーター代わりのスパイクを三点支持で取り付けニスで色付け。 ゲルはユニット部と土台部の二か所に取り付けられるようにハサミでカットしスピーカーケーブルを取り付け全てを組み立て、最後に吸音材を充填すれば完成。という運びなのですが実際には一つ一つの作業が結構大変で何度もやり直しながら何とか完成しました。 ![]() ![]() ![]() ![]() 最終的に組み上げたのがこれです。 ![]() ![]() あとこれに布で外側を覆ってやれば作品として完成なのですがとりあえず音をならず分にはこれで問題ありません。 そして一番気になる音なのですが前回の波動スピーカーもどきに比べるとユニットの大きさが小さい分多少迫力に欠ける所はありますが中高音の響きは綺麗でなめらかで低音は小さいながらも音的にはまずまず。 ただタイムドメインスピーカーの最大の特徴である空間に飛び出てくるような音かと言えば、そこにはまだまだ行きついていない感じで、本来なら聞こえないはずの下にあるダクト部分からの音漏れも多少あるのでまぁ60〜70点ぐらいの出来ではないかと思います。 まぁ材料費が1万円ほどなのでそれぐらいのスピーカーに比べればはるかに良い音と思うのですがタイムドメインスピーカーに比べるとちょっとどうかなという感じです。 あとはエージングでどこまで音が良くなるかという所でしょうか・・・。 やっぱり実際に作ってみると市販品の凄さが良くわかりますね。ただ手作りでちょっとしたことで音が変っていく面白さは作った人でしか味わえない楽しさではないかと思います。 |