逍遥記

自由気ままに、好きなことをし、感じたままに綴る、それがこの逍遥記です。

2015年08月30日

明暗分かれる
夏の暑さもようやく和らいで来ましたが、二年目の夏野菜は明暗が分かれた状況です。
まずよく出来たのはシソ、エゴマ、キュウリ、トウモロコシ、バジル、で特にシソは昨年のこぼれダネがあちこちに飛び散り収拾がつかないほど。
これらに次いでボチボチ収穫できたのがオクラ、インゲン、そして遅ればせながらこれから本格的に収穫できるのがモロヘイヤ、ツルムラサキ。
あとはナス、大豆、ズッキーニが葉はだいぶ茂っているのですが収穫出来るかが微妙な所。

これとは逆に全くできなかったのがトマト。途中までは良かったのですがどうも青枯れ病にかかったみたいでだんだん元気がなくなりついには枯れてしまいました。
普通自然農法では病気になりにくいとの事ですがまだまだ土と生物バランスが取れていないのでしょう。

トマトのように完全に枯れたわけではないのですがピーマン、万願寺トウガラシ、成長が遅く収穫が難しそうで紫トウガラシはようやく数個収穫ができた程度です。
やはり地力が必要なナス科の植物を安定して育てるにはもう少し時間が必要なようです。

夏場は雑草の勢いが凄いのでしばらく行けない日が続くとすぐに草ボウボウになってしまいますがマルチに使う草なので労力は必要ですがある意味ありがたい事です。

今年の夏野菜で一つ勉強になったのがトウモロコシです。我が家のトウモロコシは種取りの出来る固定種の黄色と紫のもちきびという二種類なのですが紫色の方が収穫してみるとほとんどが黄色なのです。中にはまだらのカラフルなものまでありました。
そしてその味はというと黄色のものはもちきび特有のモチモチした噛むほどに甘みにある味わいが少なく、柔らかく甘みの少ないもので、紫色が多いものはもちきびの味がしました。

もともとトウモロコシは風媒花というのは知っていたのですが見える範囲に普通のスイートコーンがない状況だったので問題ないかと思っていたのですが結果は8割以上が黄色の普通のトウモロコシと交配しており、かなりの範囲に花粉が飛ぶ事に驚かされました。

ただここで困った問題が一つ。我が家のものは固定種でちゃんと種が採れるのですが交配したものがどこの種を使っているかという事です。今市場に出回っているものは甘みの強いスイートコーンがほとんどでしかもF1の為、種を取っても雄性不稔性の場合は種にならず、そうでない場合でも形質がバラバラでどんなものになるか全くわかりません。
そして何より一番心配なのは遺伝子組み換えの品種の可能性もあるという事です。

本来自然界にあるものであれば交配しても何ら問題はないのですが今のように特殊に作られた品種の場合は交雑が問題となってしまいます。

いずれにせよ、今の世の中は本来の農業がやりにくい状況なのだと改めて感じました。

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