逍遥記

自由気ままに、好きなことをし、感じたままに綴る、それがこの逍遥記です

2016年08月28日

リオオリンピック終わる
最初は様々な問題でどうなることかと思われていたリオオリンピックですが終わってみれば日本選手の大活躍で大いに盛り上がりました。
南米で初のオリンピックという事で治安が問題視されていましたが個人的には今回に関してはある意味南米で良かったと思っています。

もちろん強盗やひったくりといったものは多々ありましたが大規模なテロが起こらなかったというのが一番良かったと思います。
もし今回ヨーロッパや中東辺りでオリンピックが開催されていたらかなり危険だったと思います。
そういう意味では南米、ブラジルという場所は比較的安全であったのではないかと思います。

それともう一つ今回の五輪で良かった点はこれまでの開催地に比べてコストがかなり抑えられていた点です。
この理由の一つは元々の国としての予算が少なく経済的に難しいという理由がありますが、北京、ロンドンといった大会に比べてはるかに少ない費用で行われました。
もちろん設備に関しては様々な不備がありましたが全体的には過去の大会に全く見劣りしない素晴らしい大会となりました。
特に開会式と閉会式は元々のお祭り好きの国民性がよく出ており、過去のどの大会よりも参加者全てが楽しんでいたように感じました。
途中の歌やダンスもさすがブラジルといった感じで他の国ではここまで盛り上がる事は出来ないのではないかと思います。

次回の東京は今回のブラジルの予算を基準にお金ではなくアイデアで見栄ではなく実の部分を充実させてもらいたいものです。

それから今回の五輪の報道で気になったのがブラジルの治安の悪さやシャワーやトイレ等の設備の不備の報道です。
確かにブラジルという国は治安がいいとは言えません。しかしそれはどこの国でも同じで大切なのは個々が危機感を持つという事ではないでしょうか?
ブラジルなどの国の場合明らかに危ない地域は見るからにわかりますし、そういった場所に不用意に近づいてはなりません。それ以外の場所においても派手な格好をしない、大金を持ち歩かない、危険な感じのする人には近づかない等、最低限の自主防衛は必要です。
先日福岡でワークショップがあり、はじめて福岡の地下鉄に乗ったのですが、ほとんどの人がスマホを見ており、誰も周りに気を配っている人がおらず、あまりの危機感のなさに怖さを感じました。
もしここでテロが起これば簡単に全員が殺されてしまうと感じました。

もちろん治安が良いというのはありがたい事なのですがあまりにも平和ボケをしていると人としての本来の危機意識までも失われ自然災害等の危機的状況に対応できなくなってしまうのではないでしょうか?

シャワーやトイレといった問題も全て日本基準で考えてしまうから問題になるのであって世界には水もまともに出ない場所や電気がない場所などが当たり前に存在しており、少々の不便も国が違えば当たり前という感覚でそれを楽しるのが世界大会の面白さなのではないでしょうか?
国が違い、言語が違い、文化や経済力が違う、これが世界であってそれが当たり前なのです。

その違いを感じれることが五輪の魅力であり、楽しみ方の一つではないでしょうか?

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